加減乗除
加減乗除とは、加法、減法、乗法、除法の四則演算を合わせて四字熟語にした言葉で、それぞれの回答を和差積商という。
加法
同符号の和
同符号の2数の和は、絶対値の和に共通の符号を付ける。
3+5=(+3)+(+5)=+(3+5)=+8
-3-5=(-3)+(-5)=-(3+5)=-8
異符号の和
異符号の和は、絶対値の大きい方から小さい方を引いた差に、絶対値の大きい方の符号を付ける。絶対値が等しい場合、和は0になる。
-3+5=(-3)+(+5)=+(5-3)=+2
多くの数の加法
正・負の数を多数加える場合は、正の数同士、負の数同士をそれぞれまとめて加えると良い。
減法
2数の減法
正の数、負の数で引くことは、その数の符号を変えて加えることと同じ。つまり、演算記号の「-」のすぐ後にくる()内の符号を変え、加えることになる。
3-5=(+3)-(+5)=(+3)+(-5)=-(5-3)=-2
正・負の数を用いると、減法を加法で表すことができる。
その他に減法で言えること
ある数から0を引いた差は元の数である。
正・負の数の加法では+()を省略することが多い。なので、(+3)+(-5)は3-5と表現できる。
加法と減法が混じった計算
減法は、引く数の符号を変えて加法に直すことができるので、加法と減法が混じった計算でも、加法だけの式に直すことができる。
(+5)-(+4)+(-6)-(-7)=(+5)+(-4)+(-6)+(+7)=(+5)+(+7)+(-4)+(-6)=2
まず加法だけの式に直し、同符号の数をまとめる手順となる。
乗法
同符号の2数の乗法
同符号の2数の積は、絶対値の積に正の符号を付けたものである。
(+7)×(+4)=+(7×4)=+28
(-4)×(-6)=+(4×6)=+24
異符号の2数の乗法
異符号の2数の積は、絶対値の積に負の符号を付けたものである。
(+6)×(-3)=-(6×3)=-18
多くの数の乗法
正・負の数を多数掛け合わせる場合、積の符号は、負数の数が奇数個であれば「-」、偶数個であれば「+」になる。
乗法の計算法則
- 交換法則
- 掛ける数と掛けられる数は、入れ替えても同じ結果になる。
- 結合法則
- いくつかの数を掛ける時、どこから計算しても良い。
- 分配法則
- a×(b+c)=ab+acとなる。
除法
2数の除法
同符号の2数の商は、絶対値の商に正の符号を付けたものである。
異符号の2数の商は、絶対値の積に負の符号を付けたものである。
除法を乗法で表す
正の数・負の数で割ることは、その数の逆数を掛けることと同じ。
乗法と除法が混じった計算
乗法と除法の混じった計算は、乗法だけの式に直すことができる。
計算順序のルール
- 加減だけの場合は前から順に計算する。
- 加・減・乗・除が混じった計算では、乗法・除法を先に計算し、加法・減法は後にする。
- ()でくくった部分があれば、()内の計算を先にする。
0の計算法則
- ある数と0との積は0である。0を0でない数で割った商は0である。
- ある数を0で割ることはできない。
- どんな数でも、1を掛けると元の数のままである。