パーティション
コンピュータ分野での「パーティション」とは、ハードディスクの区画や領域のことを指す。ハードディスクに対し、1つのドライブとして利用したい容量を指定し、区画を作ったものを言う。OS上では、1つのパーティションが1つのドライブとして扱われる。
例えば750GBのハードディスクでは
例えば750GBのハードディスクがある時、パーティションのサイズ(容量)に750GBを指定すると、そのディスク全体が1つのパーティションになり、1つのドライブになる。
このハードディスクで、パーティションを500GBに指定すると、750GBの内、500GBのパーティションが1つと、OSから利用できない250GBの空きスペース1つが作られる。この空きスペースを2つ目のドライブに指定することもできる。
「マイコンピュータ」を開くと、ドライブのアイコンが複数表示されるが、これは、物理的にはハードディスクが1つしか搭載されていないが、「Cドライブ」「Dドライブ」のように、ハードディスクがパーティションによって2つに分けられていることになる。
パソコンのハードディスクも分割されている
Windowsで、「マイコンピュータ」を開いた「デバイスとドライブ」の欄に、「ドライブC」の他に「ドライブD」「ドライブF」などと複数表示される。これは、そのパソコンに搭載されたハードディスクは1つであるが、パーティションによって、ハードディスクの領域が分割されているということ。
初期の段階で分割されていなくても、後からパーティションを生成することはできる。
パーティションの確認と管理
「マイコンピュータ」を開いた際に表示される、分割された複数の領域もパーティションだが、パーティションの全体像が「マイコンピュータ」に表示されない場合もある。そこで、下記手順で表示される「ディスクの管理」で、ハードディスクのパーティションの状態を確認することができる。
- 「マイコンピュータ」を右クリックし、「管理」を選択。
- 「ディスクの管理」を選択。
この「ディスクの管理」画面で、OSが実際に管理しているパーティションの一覧が表示される。
この管理画面では下記を確認することができる。
- パーティションごとの容量
- パーティションの状態
- 空き容量とその割合
「ディスクの管理」からは、パーティションの状態を確認できる他、パーティションを新たに分割したり、分割したパーティションを削除したりすることができる。
パーティションに関する用語
- プライマリパーティション
- システムの起動が可能なパーティションのこと。OSがインストールされているパーティションは、必ずこのプライマリパーティションになる。
- 「ドライブC」のように、プライマリパーティション1つにつき、1つのドライブの割り当てがある。
- Windowsの場合、1つのハードディスクに作成できるプライマリパーティションは4つまで。
- 拡張パーティション
- 「プライマリパーティション」とは逆で、システムの起動ができないパーティション。その為、拡張パーティションにWindowsをインストールすることはない。
- 長所は、複数の論理ドライブを作成できる点にある。また、作成した各ドライブに名前を割り当てることができる。
- 作成しただけではドライブとして認識されない。
- 論理ドライブ
- 「物理ドライブ」の逆の意味。
- ハードディスクの数が物理ドライブの数であるのに対し、論理ドライブとは、パーティションによるドライブのことで、実際に割り当てられたドライブを指す。
- 隠しパーティション
- OS上からは見えないパーティションをいう。「ディスクの管理」画面で見た時に「C」や「D」などのドライブレターが付いていないものが隠しパーティションに当たる。
- 回復パーティション
- パソコンを出荷時の状態に戻す際に必要なもので、リカバリの為の領域。